冬の特集
体が温まる料理
寒い季節には、体を内側から温めてくれる食事を積極的にとりたいものです。そこで今月の特集は「体が温まる料理」。冷えた体をほっこり温める料理レシピはもちろん、体を温める食材の選び方や調理のポイントなどをご紹介します!
冬の特集
寒い季節には、体を内側から温めてくれる食事を積極的にとりたいものです。そこで今月の特集は「体が温まる料理」。冷えた体をほっこり温める料理レシピはもちろん、体を温める食材の選び方や調理のポイントなどをご紹介します!
健康の基本は体を温めること。特に寒い季節の食事は、体を温めることをいちばんに考えたいものです。そこで、体を温める食材の豆知識や調理のポイントなどをご紹介します。食事で体をしっかり温めて、寒い季節を乗り切りましょう!
東洋医学には、自然界にあるものを陰と陽に分ける考え方があります。食品についても、体を「温めるもの(陽性)」「冷やすもの(陰性)」「どちらでもない(間性)」に分けられています。体を温めるには、陽性の食品を意識的にとるようにしましょう。
ねぎ、にんじん、ごぼう、こまつな、れんこん、やまいも、かぶ、黒砂糖、肉、魚、卵、味噌、納豆、チーズ、酒粕、紅茶など
きゅうり、トマト、オクラ、なす、枝豆、すいか、大葉、モロヘイヤ、バナナ、パイナップル、大根、白米、白砂糖、牛乳、豆腐、バターなど
玄米、そば、大豆、あわ、ひえ、とうもろこし、もちなど
※上記は「めやす」です。産地や収穫時期によって異なる場合があります。
体を温める陽性なのか、体を冷やす陰性なのか、食材の属性を覚えるのは大変です。見分け方のポイントを知っておくと、食材の購入時にも役立ちます。
体を温める食材には、冬に旬を迎えるもの、産地が北方系であるもの、土の中でゆっくり育つものをはじめ、濃い色や暖かな色のもの、発酵食品があります。一方、体を冷やす食材は対照的に、夏に旬を迎えるもの、産地が南方系であるもの、地上で早く育つもの、青や白、緑といった涼しげな色のもの、加工食品です。また、人々が主食としてきた食材や黄色や薄茶色のものは、どちらでもない(間性)に属します。
体を冷やす陰性の食材は、熱を加えると体が温まる陽性になるといわれています。特に野菜は生ではなく、温野菜にしていただきましょう。
「あんかけ」のように、とろみをつけることであたたかさを閉じ込めます。そして、とろみづけには片栗粉よりも葛粉がおすすめです。というのも、昔から風邪をひいた時に「葛湯」を飲むとよいとされたように、葛には体を温めて発汗を促す作用があるためです。漢方においても葛は生薬として「葛根湯」の主原料となっています。