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秋の特集

たまご料理

普段から何気なく料理に使っている卵。栄養満点で欠くことのできない食材ですが、いざ“卵を使ったおいしい料理”と考えると、意外にレパートリーが少ないのでは?
そこで今回の特集は「たまご料理」です!卵をおいしく活用した料理レシピはもちろん、お役立ち情報も満載です。

レシピ提供
  • 料理研究家 yoko komiyama
  • 料理家 村松りん 〜RIN's KITCHEN〜
  • レストラン『Beaux(ボウズ)』オーナーシェフ 狐塚俊一
  • 料理レシピ検索しゅふしゅふ〜ず
  • フードスタイリスト 川崎万里
  • 料理研究家 高橋善郎
  • 岩井 江里日

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ワンポイント・コラム

まずは、目利きと保存法!

新鮮な卵の見分け方
同じサイズだったら、持ったときに重い方が新鮮です。割ったときは、黄身が盛り上がり、白身もあまり広がらず二層になっているものが新鮮。割ったときに黄身が盛り上がらず、白身にも張りがない卵は生食しない方がよいでしょう。
卵の保存法
卵はとがった方を下にして冷蔵庫で保存しましょう。卵には振動を与えない方がよいので冷蔵庫の扉部分よりも奥に置いた方がベターです。ただし、卵は殻にある気孔(1万前後の小さな穴)で呼吸をしているため気孔からにおいを吸収します。においの強い食品などは一緒に置かないようにしましょう。
また、卵の殻に汚れがついている場合は紙か布でふき取り、洗わないようにします。洗うと卵の殻にある気孔から雑菌が入り込む恐れがあるからです。

ゆで卵の基本をマスターしよう!

卵は室温にもどし、お酢を加えて水からゆでる
温度差が大きいと殻が割れてしまいます。卵は室温にもどしておき、水からゆでましょう。そのとき、お酢を少々加えるとひびが入っても白身が散りません。また、沸騰するまで菜箸でころがしておくと黄身がまん中になります。
半熟は沸騰後3〜5分、固ゆでは沸騰後10分
水から強火にかけると6〜7分で沸騰しはじめます。ゆで時間の目安は、半熟卵なら沸騰後3〜5分、黄身まで完全に火の通った固ゆで卵なら沸騰後10分です。
ゆでた後はすぐ冷水につける
ゆでた卵はすぐに冷水につけて冷やしましょう。殻は急に冷やすことでむきやすくなるからです。そのまま冷水の中で殻をむくと薄皮も一緒にきれいにむくことができます。

温泉卵・ポーチドエッグ・煮卵・燻製卵を作ってみよう!

温泉卵の作り方
やかんでお湯を沸かし、そのお湯を鍋に移します。そこに常温に戻した卵をゆっくりと入れ、蓋をしてそのまま15分程度置いたらできあがり。
ポーチドエッグの作り方
鍋にたっぷりのお湯を沸かして酢・塩を少し入れます。お湯が静かに沸騰している状態のところに、あらかじめ割っておいた卵を静かに落とし入れ、広がる白身をフォークで黄身のまわりに寄せ集めて形を整えます。あとは穴あきお玉ですくい上げればできあがり。火を止めて蓋をし、しばらく置くと余熱で卵黄を半熟にすることもできます。
煮卵の作り方
ゆで卵をつくり、殻をむいておきます。鍋に煮汁(しょうゆ:1、だし汁:1、酒:1、みりん:1)を沸騰させ、その中にゆで卵を入れて2〜3分煮ます。煮汁ごと冷ました卵を別容器に入れて冷蔵庫に一晩置いたらできあがり。
燻製卵の作り方
まず上記の方法で「煮卵」をつくります。その煮卵を「特集・アウトドア料理」でご紹介した方法で30分ぐらい熱燻すればできあがり。熱燻はキッチンでも思いのほか簡単にできるのでぜひ一度お試しを!

みなさまからお寄せいただいた“たまご料理”に関するお役立ち情報

  • 卵の殻がザラザラしていると新鮮です。
  • スクランブルエッグやオムレツを作るときふんわりさせるコツは牛乳や生クリームを加えること。これでお手軽にホテルの朝食に!
  • ゆで卵をゆでるときにくるくるかき回すと黄身が真中にできる。
  • 夜炊飯ジャーに熱湯を入れて生卵を入れておくと朝温泉卵ができる。
  • 小鉢に水を50ccほど入れ、卵を割り入れます。黄身を箸でつついてフタをして、電子レンジでチン!ポーチドエッグの出来上がり。カレーに添えて、簡単にボリュームアップ!
  • フライをした後の油ってパン粉が散っていて汚れていますよね。そんな時、溶き卵!勿論、フライの衣の余ったものでもイイんですが、これを油の中へ。するとビックリ!パン粉が卵に吸い付いて油はキレイに。勿論、フライド・エッグとして、その卵もいただけます。わが家ではこうして油のお掃除をしています。
  • <おすすめ料理>キャベツ、レタス、ほうれんそう、水菜、などサラダに使う菜っ葉なら何でもOK。お皿に適量盛ってめんつゆをかけます。そこへ半熟のプレーンオムレツをのせれば出来上がり。簡単で子供たちも喜んで食べます。
  • 厚焼き卵や、茶碗蒸などの出汁に、手軽に!納豆に付いてくる納豆のたれを入れると簡単に程よい味に仕上がりますよ!
  • 中華料理屋さんのチャーハンを作るコツ。最初にごはんと卵をボールに一緒に入れて「卵かけごはん」の要領でよく混ぜます。具をいためた後、その卵ご飯をいれてしょうゆ、中華だしで味付けしながら強火でいためると、ごはんの一粒一粒がパラっとしたおいしいチャーハンができます。昔からチャーハンを作ると仕上がりがベターっと水っぽくなって美味しくなかったのですが、このやり方で失敗なし!家族にもおいしいと評判です。
  • ビールにあうさっぱり料理です。サラダ水菜に温泉たまごをのせて、その上からポン酢をかけるだけ。おいしいですよ。
  • 新鮮な卵をゆで卵にするときの殻がきれいにむけるコツ、教えます。ゆでる前に卵のお尻のほうに針や画びょうなど尖ったものでプツッと穴を開けるだけなんです。割れないの?って思うかもしれませんが、これが割れない!意外と簡単です、やってみてください。アトもうひとつ、生卵とゆで卵の見分け方ご存知ですか?テーブルや机など平らなところでころころと転がすだけで見分けがつくんですよ。生卵はゆっくり回り、ゆで卵はくるくると早く回ります。
  • ふわふわスクランブルエッグを作るコツ!フライパンにはちょっと大目に油をひいて、強火で一気に作ります。強火なので卵がすぐ周りからぶわ〜っとなるので、素早く内側に混ぜて、余熱で仕上がるのでかなり半熟状態で火を止めるとアルデンテスクランブルエッグの出来上がりです!
  • 薄焼き卵の作り方。水溶き片栗粉を少し入れると薄く焼いても破れにくくなります。また、フライパンをよく熱したところに卵液を入れ、フライパンのふちまでよくまわしてのばし、30秒ほど焼き、すぐ火を止めて一分ほどそのまま放置しておくとフライパンのふちから卵がめくれてくるので、それを手でもって裏返すと薄焼き卵が途中で破れることなく上手くひっくり返せます。