ご当地たれ&ソースがブームの昨今、中でも熱いのが「食べるラー油」です。独特のうま味あるピリ辛風味が食欲を刺激し汎用性もあることから、定番調味料のひとつになりそうな勢いです。おすすめは、お手製。自分で作れば添加物の心配もなく、さまざまな料理に応用できて便利。作り置きしておけば毎日の料理がぐっと楽になることでしょう。
まずは、身近な材料で作るプレーンタイプを
『ラー油(辣油)』は中国特有の調味料。唐辛子の辛味を効かせたピリ辛調味料は、ギョーザやシューマイなどの点心を食べるときに、醤油に数滴落としたり、料理にさっとふりかけたり、日本の食卓調味料としてもおなじみです。家庭でも手軽に作れます。
『食べるラー油』は香味野菜やうまみを出す素材をプラスして、炒め合わせたもの。まずは、手軽に手に入る材料で試してみましょう。
簡単「ラー油」 作りやすい分量と作り方
小鍋にごま油を入れて熱し、煙が出る直前に唐辛子(種ごとみじん切り)を加えてそのまま冷まします。清潔なビンに入れておけば、常温でも1月以上は保存できます。
簡単「食べるラー油」 作りやすい分量と作り方
A |
香味野菜[しょうが、にんにく 各一片分、長ねぎ5cm長さ、玉ねぎ1/8個分]:すべてみじん切り |
B |
塩:小さじ1/3、豆板醤・コチュジャン:各小さじ2、パプリカ:大さじ1 |
C |
干しエビ(粗みじん切り):20g、五香粉:小さじ1/4 |
ごま油 |
100ml |
白ごま |
大さじ1 |
小鍋にAとごま油の半量を入れて焦がさないように炒め、火を止めてBを加えてよく混ぜる。そこへCと残りのごま油を入れて中火にかけ、炒め合わせる。最後に白ごまを加えて冷ます。清潔なビンに入れて。保存は冷蔵庫へ。2週間ほどを目安に食べきりましょう。※辛さが苦手なら、唐辛子などの辛み素材の分量を少なくして、好みの辛さをみつけましょう。
このほか、香ばしい辛さを出す素材として(一味・七味唐辛子、たかの爪、山椒など)、うま味を出す素材として(アンチョビ、ベーコン、ビーフジャーキーなど)、食感を出す食材として(ピーナッツ、ゴボウ、漬けものなど)。これらをみじん切りにして加えると、いっそう風味は豊かになります。
食べるラー油は万能調味料
そのままで、みそ汁や中華スープ、うどんなどの薬味に。また卵かけご飯に、そうめんや中華めんにからめたり、豆腐にかけたり、蒸し野菜(またはゆで野菜、素焼き野菜など)のつけだれとして、ゆで野菜に混ぜるとクイックピリ辛和えができます。
調味料として炒めものや煮ものにも最適です。チャーハンや野菜炒め、焼きそば、肉じゃがなど。また、カルパッチョソースやおにぎりに塗ってピリ辛焼きおにぎりも。この他、市販のギョーザの皮に食べるラー油を塗りつけ、上にシュレッドチーズ、干しエビ、マヨネーズの順にのせてグリルやオーブントースターで皮がパリッとするまで焼きましょう。1~2分で食べるラー油ピザの完成です。